平和学習 「武器ではなく、命の水を～医師・中村哲とアフガニスタン～」
昨年の12月4日、戦乱が続くアフガニスタンの干ばつに立ち向かってきた医師中村哲さんが銃撃され亡くなりました。今回はDVDを鑑賞します。
長い戦乱状態にあるアフガニスタンで、戦火以上に人々を苦しめているのが「干ばつ」です。今でも国民の3分の1の約760万人が食糧不足に苦しんでいると言われています。医師の中村さんは「戦乱は武器や戦車では解決しない。農業復活こそがアフガン復興の礎だ」と白衣を脱ぎ、用水路建設に乗り出し、乾いた大地を農地に復活させようと奮闘しました。数々の苦難を乗り越え用水路に水が流れ始めると、奇跡のような光景が現れます。
乾いた大地が広大な農地へと蘇り、人々の穏やかな暮らしが戻り始めます。
泥沼化するアフガン問題に対処する為に国際社会は軍隊の派遣や様々な支援を行ってきました。しかし、アフガン和平はいまだ実現していません。そんな中、中村医師の用水路の水により、少しずつ穏やかな暮らしを取り戻しています。中村医師は、用水路建設は医療行為の延長線上であり、結果として平和があると語っていました。
平和活動とは何なのか、改めてじっくりと考えましょう。
とき：2020年2月16日（日）
場所：あいれふ10階講堂